ビザンチン美術、イコン聖画

投稿日: カテゴリー: カラブリアのすゝめ

アルバニア民族の記事にも書いたとおり、ビザンチン文化・美術の影響を受けた南イタリア。
南イタリアに根付く、アルバニア民族の街の教会は、「ギリシア・ビザンチン祭式」として現在はキリスト教の一部に属する扱いとなっていますが、教えや教会内部、作法などは異なります。
キリスト教会では、祭壇に必ずキリストの像がありますよね?
場所によってすごく痛々しいものもありますね。
アルバニア民族の「ギリシア・ビザンチン祭式」の教会には、像の変わりにこのイコン聖画があるのです。彼らにとっては祈りの対象、聖なるもの。


お隣のアルバニア民族の街にある、イコン聖画像博物館に行って来ました。
そこには、アルバニア民族とともにやってきたイコン聖画から、ロシア、ブルガリア、ルーマニア集められた聖画が280点以上保管されている、知る人にはとても有名な博物館だそうです。


聖画を描く画家は、神父と同じで、正教の教えをしっかり学んだ人のみ描くことを許されていて、家庭単位で依頼するケースも多く、イコン聖画から国や家庭の豊かさが分かるそう。


Rizeという聖画を装飾するもの。金、銀、銅豊かさにより素材が違う。
描くのには、色もキャンバスもすべて自然のものを使う。
水の代わりに、卵黄とお酢を混ぜ合わせたものを使うそう。



昔はキャンバスではなくて、木の板の上に描かれていた。


フェスタ時期には、Rizeをかぶせてより豪華にするという。
これはブルガリアのイコン。より質素な感じ、どこかアジアっぽい。


ロシアのイコン聖画は昔のものでもとっても豪華で美しい。ブルガリアはとても質素。
国の豊かさが出ます。
ギリシア正教や正教会が主な場所って、常にイスラム教と背中合わせだった場所。
正教会の聖地であったコンスタンティノポリスは、現在のトルコ・イスタンブールなので、ここでも常に宗教の争いがあった場所なんですね。


これは当時、正教会が抑制されていた時代の、教会の鐘に変わる役割をしていたもの。
神父はこれと叩いて街を歩き回り、ミサが始まることを住民に知らせていた。
現在の「ギリシア・ビザンチン祭式」は正教会と教えや属する場所が異なるけれど、起源は同じ。
頭で考えると難しいけれど、アルバニア民族の街の方は、彼らの祭式をとても大事にしています。

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ビザンチン美術、イコン聖画」への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    国と国の戦いが宗教であったり土地争いで
    あったりしてイエスキリストの教えとは違う
    方向に行ってるんでしょうね。

    キリストの中でもお祈りの仕方が違うと初めて
    ここで知りました。
    キリスト教の中でも宗派が分かれているんですね。
    yumiちゃんは日本からイタリアに嫁いでイタリア式の
    キリスト教に入ってるの?
    宗教に入らなくてもいいの?

  2. SECRET: 0
    PASS:
    長友さん♪
    昔は国の戦争がほとんど宗教の戦争だったんでしょうね。あ、今でもですけれど!
    キリスト教もカトリック、プロテスタント以外にも小さな宗派はあるようです。(私も今まで知らなかったんですけれどね 苦笑)
    日本人でイタリアに住んでいる方も人それぞれだと思います。
    特に宗教が問われるのは、結婚式です。市役所婚か教会婚。
    教会で結婚するならキリスト教徒にならないと昔はNGでしたが、最近はいろんな神父がいて、他の宗教の人でもキリスト教の教えを勉強したらOkとか、色々いるんです。
    私は市役所婚でしたからね、特に変えてないです。
    お葬式もミサも特に「何教ですか?」なんて聞かれないので、尊重しながら参加するのは可能なんです。

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