聖ジュセッペの日
3月19日は聖ジュセッペの日でした。
(聖ジュセッペ=キリストの父)
イタリア各地では、「父の日」とされる日のようですが、ここではジュセッペという名の人の、第二の誕生日。
シモーネのパパの第二の誕生日。
「Auguri! (おめでとう!)」と言うと、60歳近いパパも嬉しそう。
3月19日の前夜、街の至る所で焚き火がたかれます。
この時期、春になる前に、12月頃収獲したオリーブの木を切って整えます。
そうすると次の年にぐんぐん育つオリーブになるのです。
オリーブの木だけではなく、様々な木を整え、この聖ジュセッペの前夜、焚き火をするのです。
その焚き火を囲み、毎年、Tagliolini con ceci (ひよこ豆のパスタ)を食べるのです。
そして聖ジュセッペの伝統的なお菓子はゼッポラ。
油で揚げる地域もあるそうですが、ここでは揚げていないシュー生地にカスタードクリームが入っています。美味しいんです~!
1年って経つのが本当に早いですよね。
去年もこうして焚き火を見ながら、お願い事をしながら木を火に投げ、Tagliolini con ceci をシモーネと親しい友人と食べました。
今でも春がくると、“新学期”という気持ちがします。
1月が来るときより、イタリアで新学期の9月より、4月が来る頃の方が、新しい気持ちになります。
今被災地で新学期を無事に迎えることが難しい環境の人がたくさんいます。
その方達が一日も早く落ち着いた暮らしができるよう、強く祈っています。
そして毎年同じことの繰り返しの生活ですが、その生活がいかに幸せであるか、身にしみて感じています。