カラブリア料理 *お洒落版*
カラブリアで外食するときは、ザ・郷土料理、食べ慣れた味を好む人が多いですが、洗練されたシェフの味を試したいという人も中にはいます。
けれど、やーっぱり好きなのはマンマの味。食べ慣れた味。
そういうところを見ると、日本の食文化ってとても開けている。
田舎のお年寄りだってスパゲッティくらいは日常的に食べますよね。
そういう「あまり食に関しては冒険しません」という人が多いながらも、うちにはシェフの卵がいる。
斬新な組み合わせの料理や、カラブリア特有の物をうまく組み合わせてお洒落な料理を作る。
でもシモーネのマンマは新しい料理が苦手。
だから試作品は、いつもシモーネと私の元にやってきます。イエーイ
最近、近所のサラチェーナという町に新しくオープンした小ぢんまりとしたレストラン。
義弟、アンドレアがアルバイトを始めたことで知ったんですが、ボローニャの有名レストランで働いていた有望若手シェフらしいと聞いて、早速食べに行ってきました。
セモリナ粉のオーブン料理に甘いバルサミコ酢とクルミのソースが合わさったもの。
ウサギのお肉のクロッカンテと、カラブリア特産のリクイリッツィアを使ったソース。
リクイリッツィアは強い香りで消化に良いと言われていて、リキュールやキャラメルとして食べられるものだけれど、お料理で美味しいと思ったのは初でした。
Pappa al pomodoro、これは結構普通なお味。
ラパ・ロッサを使ったリゾット、これは本当に美味しかったー。
粉末ペペローネを使った赤いソースのパスタ。
最後におまけ、グリッシーニもパンも全部作っているそうです。
最後に、このシェフいい人で有能でこれからが楽しみなんですが、ここでも南北問題発生。
シェフとスタッフとして働いているシェフの彼女、ルーツはこの町、サラチェーナ出身なんだそうですが、
「ルーツはここ出身だけれど、ずっと北にいたから誰も知らないの~。
(明らかに外国人の私を見つめながら)だから、私たちも彼女と一緒。
私たちの料理がこの地方の人に受け入れられるか、まだ疑問もあるけれどね。」と言った。
一緒に行った友人は明らかに、シラーっとした顔していました。
南の人は、こういう上から目線で見られるのを、極端に嫌いますね。
私なんか全然鼻につかなかったけれど。
南の人って結構神経質かもしれません。自分の所の事を悪く言うけれど、他人から悪く言われるのは嫌う。
ま、それって人間の本性ですよね。
私はお料理に惚れて、またリピートしたいレストランでした!
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